国分太一『ビビット』低視聴率でも、番組を終わらせられない「テレビの事情」が酷い

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 ジャニーズ事務所の強大な力と、それに忖度するテレビ局──その二つが組み合わさることで、テレビというメディアが歪められている事実が改めて浮き彫りになる報道があった。

 2019年4月18日付「FRIDAYデジタル」は、『ビビット』(TBS系)からの国分太一TOKIO)降板をめぐってTBSがジャニーズ事務所の顔色をうかがっている状況を伝えている。

 記事によれば、『ビビット』は同時間帯の『モーニングショー』(テレビ朝日系)、『とくダネ!』(フジテレビ系)、『スッキリ』(日本テレビ系)に対して完全に競り負けており、今年の9月に打ち切りになるという説まで出ているという。

 その決定はMCの国分太一にとっても悪いものではない。国分自身も番組を終わらせたがっているからだ。

ビビット』は2017年1月31日放送回でホームレスの男性を「人間の皮を被った化け物」などと表現し、男性の人間性を否定するような放送を行ったことから、同年10月、放送倫理・番組向上機構BPO)の検証委員会から「放送倫理違反」と判断されている。国分はこの件からスタッフへの不信感を募らせた。

 また、『ビビット』の前身番組である『いっぷく!』(2014年3月〜2015年3月)時代から数えると、もう5年も帯番組のMCを務めてきたため、彼自身ここでそろそろ一区切りをつけたい考えがあるという。

痴漢、未成年への飲酒強要もジャニーズアイドルならばお咎めなし
 TBS側も国分側も「番組終了」へ向けて意見は一致している。しかし、事はそう簡単には運ばないようだ。「FRIDAYデジタル」の記事によると、TBSは過去にジャニーズ事務所側からドラマ主演に推薦された人を断ったことで、その報復として別のドラマの主演に内定していたジャニーズ事務所のアイドルを引き揚げられた経験がある。そのため、『ビビット』の終わらせ方にもナーバスになっているというのだ。

 ジャニーズ事務所からの報復を恐れるあまり、番組を終わらせることを躊躇するのはTBSだけではない。どの在京キー局のテレビ局も似たようなものである。

 たとえば、フジテレビだ。フジテレビは2016年7月から放送されたテレビドラマ『HOPE〜期待ゼロの新入社員〜』の主演に中島裕翔(Hey! Say! JUMP)を起用しているが、実は中島はその直前に痴漢で警察沙汰になっている。

 「週刊文春」(文藝春秋)2016年5月26日号によれば、中島は4月1日の早朝に30代の女性会社員に抱きつき、上半身を触るなどした。その際、中島は泥酔していたという。女性が110番通報したため、中島は警察署で任意の事情聴取を受けた。

 この騒動に関しては、女性が被害届を出さなかったため事件にはならなかったが、ジャニーズ事務所側も中島の痴漢騒動を認め、「週刊文春」の取材に対して<泥酔下とはいえ、このような事態になりました点について、関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。本人も深く反省しております>と回答している。

 しかし、このスキャンダルを後追いするワイドショーはひとつもなかった。

 単なる不倫スキャンダルにも関わらず、連日ワイドショーによるバッシングの的にされて地上波テレビから完全に追い出され、復帰までに1年半近くかかったベッキーの事例と比べるとずいぶんな違いである。このグロテスクな対応の差は何であろうか? こういった例はまだある。

 昨年、NEWSの小山慶一郎加藤シゲアキが未成年女性に対する飲酒強要スキャンダルを起こしたのは記憶に新しい。

 2018年6月7日には、これを受けて小山に「活動自粛」の処分が言い渡され、キャスターを務めていた報道番組『news every.』(日本テレビ系)への出演も見合わせになった(同年12月に降板)。

 だがその一方、加藤に対しては「厳重注意」という甘い処分しかなされず、さらに、同年7月から放送が始まったドラマ『ゼロ 一獲千金ゲーム』(日本テレビ系)の主演も何事もなかったかのように務め上げた。

 これに対しても地上波テレビのワイドショーが批判することはいっさいなかった。

 ジャニーズ事務所の力を恐れるあまり、テレビ局や芸能メディアは著しく公平性を欠く判断をしていないだろうか。

 SMAPの解散、嵐の活動休止などによりジャニーズ事務所の弱体化が囁かれる昨今だが、この歪んだ構図はいつまで続くのだろうか? 

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